声をみがきましょう
声が小さい」「はっきりしない」「こもっている」と言われたことはありませんか?
一生懸命話しているのに相手はいつも上の空・・
何度も聞き返されたり、あるいは質問と違う答えが返ってきたり、
そんな経験はありませんか?
声が小さすぎたり、こもって聞こえるとその人の性格まで消極的に見えてしまうものです。
でも大丈夫です。
幼かった子供の頃を思い出してみて下さい。
「うるさい」「静かにしろ」と叱られた記憶が、きっとあなたにもあるはずです。
楽しかった時間の、あの頃の心を取り戻しましょう。
声や話し方で人間の印象は全く変わります。
声が魅力的になることは、あなた自身が輝きを増すことでもあるのです。
顔や、身体の特徴など、外見はどうすることも出来ません。
でも声は、努力をすれば魅力的に変わります。.
声は健康のバロメーターと言われます。
風邪や喉の病気でなくても、体調によって声は変わります。
プロの声優やアナウンサーでもそれは同じです。
またストレスやその日の気分にも左右されます。
それほど微妙でもあるのです。
身体の歪みは心の歪み。正しい姿勢って?
魅力的な声を出すのには姿勢が大事です。
まず身体の歪みチェックから始めましょう。
あなたは自分の身体が歪んでいると思いますか?
殆どの人は「はい」と答えるでしょう。
「いいえ」と答えた人には、心から拍手を送ります。
「良い姿勢・正しい姿勢をしなさい」と本には書いてありますね。
では、良い姿勢・正しい姿勢って何でしょう?
正しいと言う言葉は、教える側にとって便利な言葉です。
安易に使ってしまいがちですね。
しかし間違いだらけの世の中で、正しい日本語、正しい呼吸、正しい発声・・・
正しいと聞いただけで緊張してしまう人もいる思います。
「自分は間違っている、自分の身体は歪んでいる、治さなければ」
先ほど「はい」と答えた人の心の片隅には、こんな気持ちがあるはずです。
真っ直ぐだったら良いのでしょうか?
真っ直ぐな正しい姿勢と聞くと、まず思い浮かぶのがモデルさん。
ファッションモデルは確かに美しく洗練されていますが、
彼女たちはプロとして訓練された肉体なのです。
デザイナーの作品を美しく見せるのが目的ですから、生活するには不自然な姿勢です。
農作業するのにファッションモデルのような姿勢では仕事になりませんよね。
あなたが歪んでいると感じる今の姿勢にはちゃんとした意味があるのです。
人間の身体も真っ直ぐなとこなんてありません、どこかずれているし歪んでいるのです。
背骨はもともと湾曲していますし首の骨も直線の人なんていません。
人によって違う「姿勢」
息を吸ったまま吐かずにいるようにみえる吸息固定パターンの人と
ため息をついた後のようにみえる 呼息固定パターンの人とでは
腰椎のカーブが違うと言われています。
また肩や胸式呼吸の人もそれぞれ特徴があるのです。
当然 胸鎖乳突筋、斜角筋、菱形筋や腹筋などの筋肉の発達も違うそうです。
一時的に背筋を真っ直ぐにしても、直ぐ元に戻ってしまいますよね。
呼吸法を変えずに、正しい真っ直ぐな姿勢を意識することは、
新たな緊張を生むことなのです。
※しかし学校などの指導者は、わかってはいても時間に限りがあり、
一律な指導をするしかないのが現状です。
メンタルな指導に於いては、「解放」と言いながら、
フィジカル面、発声に関しては身体に緊張を強いる矛盾が生じてしまいます。
個性を生かさなければならないはずなのに、
結果としてつぶしてしまう事にもなるのです。
ファッションモデルの正しい姿勢と、歌やオペラ歌手の正しい姿勢、
また声を使う仕事での発声の為の姿勢、
それぞれ違って当然なのに曖昧に捕らえてしまっています。
見られる事を前提にした美を求められる姿勢と、
その人の発声の為に向いている姿勢とが同じであれば
問題はないのですが、生活習慣が人によって違います。
背中に定規をあてるような考えは、
心の歪みをつくるだけです。
次は呼吸チェック起きている時は胸で息を吸ったり吐いたりする人が多いと思います。これは胸式呼吸。
息を吸う時に肩が上がる人は、肩式呼吸と言われています。
もう一つ横隔膜の上げ下げで呼吸するのが、腹式呼吸と言われるものです。
誰でも、寝ている時は腹式呼吸、慌てたりすると肩式呼吸になりますから、
自分はこれ!と決めつける必要はありません。
ですが、声を使う仕事では、腹式呼吸を使います。
そうでない人も、健康の為に是非覚えて欲しいのがこの腹式呼吸です。
腹式呼吸が必要なわけ
声とは息を吐く時に発する音のことですよね。
つまり声を使う声優やアナウンサーは、息を吐くのが仕事です。
素早く吸って長くはき続ける事がアナウンサーや声優の仕事では重要な息づかいです。
吐く息をコントロールするのに一番いいのが腹式呼吸なのです。
ガス交換が必要です。
米山文明先生は著書声の呼吸法で、呼吸はガス交換と言う表現をされています。
普通の生活で、身体の息を全部吐ききる事はありませんよね。
いつも人間はある程度ガスを貯めた状態で生活しているのです。
あなたも一度身体に貯まったガスを全て吐ききってみませんか?
お腹と背中がくっつくようになるまで、ガスを全部吐き出しましょう。
すると自然に新鮮な空気が、身体に入ってきます。
お腹から声を出せと言われます。
演劇部等等でお芝居の経験がある人は聞いた事があると思います。
また声優や俳優を目指して学校や養成所に通った人は、
耳にタコができるくらい聞かされているはずです。
もっと声を出しなさい!と言われ
「どうすればいいのですか?」 と聞くと
「声はお腹から出すのです」と先生は言います。
えっ?どうやって?と聞くと、腹筋を鍛えなさいと言われ、
割れ目が出来るほどに鍛えた人もいます。
おなかからは声は出ません。
どんなに腹筋を鍛えてもお腹からは声はでませんよねぇ。
鳩尾に筋肉がつき硬くなると逆効果になる場合もあります。
笑顔のストレッチ!先ほど身体の歪みをチェックしましたが、顔はどうですか?
歪んでますよね。
左右対称の人なんてまずいないと思います。
左右どちらか片側だけで噛む人もいますし、片側で笑う人もいます。
原因が何かによりますので、これも無理矢理矯正しようと思わないで下さい。
歯のかみ合わせが原因の場合が多いのですが、目にも利き目がありますし、
顎関節が原因の場合もあります。
専門家の診断が必要な場合はなるべく早く診て貰いましょう。

私の顔は左利き~!
顔にも右利きと左利きがあります。
それがもし癖ならばなるべく治しましょう。
左で噛む癖のある人は今日から右の歯も使ってあげましょう。
顔が左利きの人は、右の鼻が詰まりやすいはずです。
カラオケなどで歌った後の喉も左から痛くなると思います。
鏡をみながら笑顔の練習をしましょう。左右同じになるように笑ってみて下さい。
魅力的な声の持ち主は笑顔も素敵です。
笑顔のストレッチで いつの間にか小顔にもなれますし、
表情ももすっきりしてきますよ。
舌のストレッチ
舌の先で軟口蓋(上あごの喉の奥柔らかい部分)をさわれますか?
言葉の発音には舌が重要な働きをしています。
舌を柔らかく動かすストレッチをしましょう。
滑舌の悪い人は舌が暴走しています。
機関銃を撃つ音で練習してみましょう。
ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ
最初は機関銃にならないかもしれません。
舌がいつも同じところ(前の上歯の付け根)に当たっているか確認してください。
左右に暴走していませんが?
次は車のエンジン音を真似てみましょう。
これは出来ない人もいます。出来なくても問題はありあせん。
丸めたり、裏返したり、動かしましょう。
唾液の分泌もよくなります。
早口言葉や外郎売りが苦手なんですけど
※プロを目指す人へ
早口言葉や外郎売り(俳優・アナウンサーなどの間で、滑舌の練習に使われる、歌舞伎十八番の一つ)が上手くできなくて学校や養成所を途中でやめた人もいるかと思います。
呼吸の訓練もろくろく出来ていないうちに、意味もわからず、大勢の前でやらされ、
緊張して失敗する事はよくあります。
早口言葉が得意だった人が、良い声優や俳優になったかと言うと必ずしもそうではないようです。
早口言葉が言える事を目標にしないでください。
外郎売りが出来たからと言って仕事は増えません。営業成績が上がるわけではありません。
何度も繰り返し暗唱すれば、人により時間差はあるでしょうが、必ず言えるようになります。
でもそれでは意味がないのです。その時間を他の事に使った方が良いでしょう。
きちんとしたシステムでトレーニングすれば、難なく言えるようになります。
トレーニングの目的は、外郎売りが出来る事ではなく、
初めて見た外郎売りのような文章でも、読めるようにすることなのです。
言えないのには、理由があります。
そしてその理由は人によりすべて異なります。
呼吸のコントロールが出来ていないのか、
発音の為の筋肉が鍛えられていないのか、
舌の動かし方なのか、
文章を読む時に問題があるのか、
それは目なのか、
意味のとらえ方か、
これらは、トレーニングによって全て解決できる問題です。
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